結婚は事業成功の鍵?中小企業経営者が結婚した方が良い3つの理由
中小企業の社長とお話をしていると「社長は孤独だ」というお声をよく耳にします。確かに中小企業の社長は大企業と違っていつでも相談できる顧問先もなければ、右腕になって事業を支えてくれる優秀な経営幹部もいないことが多いです。
困ったこと、しんどいと思うことがあったとき、愚痴や悩みを聞いてくれる相手がほしいと思う中小企業の社長は多いのではないでしょうか。
そんなお悩みを解決するひとつの手段として、今回は中小企業経営者の「結婚」について実際の成功例を交えながらお話をしたいと思います!
①何でも話せる相談相手を手に入れる
- 社員の前では弱音は吐けない
- いつも「社長」として振る舞わないといけないのに、ちょっと疲れてしまった・・・
中小企業コンサルタントとして経営者とお話をしていると、そんなことを言われる方もいらっしゃいます。資金繰りへの不安は金融機関や税理士、人材不足の相談は人材会社やハローワークへすることができるかもしれません。
でも、「社員に不満をぶつけられて傷ついてしまった」、「先代から事業を引き継いだけど先代と社員の板挟みになっていて辛い」など、「こんなこと社員にも、社長仲間にもかっこ悪くて話せない」という悩みは抱え込んでしまう社長が多いように思います。
そんな時に、何でも話を聞いてくれる相手がいれば、たとえ課題解決にはならなかったとしても、心が救われるはずです。実際、中小企業経営者に向けたとある調査では約40%の社長が「妻」を相談相手として答えています。結婚することで何でも話せる相談相手を手に入れ、社長の鎧を脱げる唯一の場所を得られるのではないでしょうか。
以前、当結婚相談所に相談に来てくださった某製造業の社長のお話です。その方は40代の2代目社長で、まだ先代が会長として経営に携われていました。
結婚を意識したきっかけは、早く結婚したほうが良いと言われるということもありましたが、それ以上に「経営者になってから父である会長にも弱音は吐けず、心の支えがほしいと思うようになった」ということでした。
日々の業務が多忙のため、お相手探しをする時間がなかなか割けないということもあり、全般的なサポートを受けられる当相談所に来てくださいました。その結果、ご年齢は年下ではあるものの、時にはご自身を叱ってくれるようなしっかりとした奥様と出会われ、今は奥様と二人三脚でこれまで以上に精力的に経営をされています。
②事業承継の不安解消
親族内承継が当然だった過去の時代は大きく変わり、従業員への承継やM&A等も多くなっている昨今、事業を継続させていくための手段は多様化してきています。そうは言っても、
- 子どもがいればその子に事業を引き継がせたかった
- 息子がいるけど結婚してないから事業承継がどうなるのか不安だ
という経営者の本音もお聞きすることがあります。特に一代で事業を築き上げた社長にとっては、できれば自分の子ども、さらには孫に事業が継承されていくことを願う方も多いようです。
独身の2代目、3代目社長とお話をしていると「30代、40代になってから早く結婚をするようにとご両親から言われるようになった」という理由で、結婚を意識されるようになった、とのお声をよくお聞きします。
ただ、学校を卒業してから事業の手伝いをしていていわゆる婚活などする時間は一切なかった、気がついたら同級生は結婚していて焦り始めたという社長も多くいらっしゃいます。
親族内承継以外の選択肢も当たり前になりつつある時代ですが、もしご自身のお子様が「一緒に会社を守っていきたい」と言ってくれたらこんなに幸せなことはないのではないでしょうか。
③社内コミュニケーションの活性化
これは、以前お聞きしたお話です。
コンサルティングをさせていただいていた中小企業の社長に、「結婚してから、気のせいかもしれないが女性社員が色々と相談をしてくれるようになった」と嬉しそうに言われたことがありました。
その企業では社長がご結婚されてから、社長の奥様も簡単な経理などを手伝われるようになっていました。週に3日ほど奥様が事務所で数時間お仕事をされ、時間があれば女性社員と一緒にランチをされるようなこともあったようです。その効果なのか、今まで知らなかった社長の人となりが社員に伝わり、社員としても社長に話しかけやすくなったようです。
社長としては結婚は自分のプライベートの話だったので、まさか経営において良い効果があるなんて思っていなかったそうです。
まとめ
10年以上にわたって金融や人材紹介、コンサルティングを通じた中小企業のご支援をしてきましたが、そこでは解決ができなかった課題を「経営者の結婚」という方法で解決できるものがあるのではないかと思っています。
結婚は中小企業の事業成功の鍵になりうるものだと考え、今回は中小企業経営者に結婚をお勧めする3つの理由をお話をさせていただきました。