経営者にこそ「共創結婚」のすすめ?事業も結婚も長続きさせるコツ

みなさんは「共創結婚」という言葉を聞いたことがありますか?

牛窪 恵氏の「恋愛結婚の終焉」という著書で話題となった言葉で、恋愛を前提とした結婚ではなく信頼でつながる結婚のカタチのことを指すそうです。

恋愛からはじまり「この人なしでは生きられない!」と思うほど気持ちが高まった末に結婚するというのは、たしかに理想かもしれません。
でも、年齢を重ねるとともに昔ほど誰かを好きになることって簡単ではない気がしますよね。

「結婚したいと思えるほど好きになった相手」との結婚とは少し違うカタチで「これから長い時間をかけてもっともっと信頼を深めていきたいと思う相手」と、結婚をスタート地点として長い人生を築いていくのも素敵ですよね。

今回は、まさしく共創結婚の先駆けのような、結婚して40年の製造業を営むご夫婦のお話をしたいと思います。

目次

昔は恋愛結婚の方が珍しかった

このご夫婦に結婚を決めた理由をお聞きしたところ、こんな返しがありました。

「お見合いよ。どこが好きなんて考えることもなく、気づいたら結婚してたわ

たしかに、よくよく考えてみると40年も前のお話です。

当時はまだ結婚することは当たり前で、一定の年齢を超えると親が決めた相手とお見合いをして結婚するということは珍しくなかったそうです。

特に実家が製造業を営んでいた社長は自分の代で事業を終わらせるわけにはいかないという気持ちもあり、20歳を超えた頃から結婚しないといけないと思っていたそうです。

社長が結婚を決めた理由は、奥様にお会いした時に「にこにこしていて悪い人ではなさそうだったから」くらいだそうです。

会社の危機を一緒に乗り越えてくれた戦友

そんな出会いだったお二人ですが、一緒に過ごす40年の間には何度か会社の危機もあったそうです。

バブル崩壊や自然災害など、数々の危機を乗り越えていくうちに奥様は社長にとって「戦友」のような存在になられたそうです。

奥様は表に出て経営のお手伝いをされるわけではないですが、会社の空気を明るくしてくれる存在であり社員のお母さんのような役割を果たしてくれたことで社長は救われたそうです。

とても素敵だなと思ったのは、社長がお話の最後に「結婚した時は奥さんのことが好きとかそんな気持ちはなかったし、今も好きとは違うけど、唯一心底信頼できる相手だな」と言われていたことです。

今も好きとは違う・・・は余計かもしれませんが、お二人の深い絆がうかがえる言葉でした。

まとめ

共創結婚を新しい結婚のカタチのようにとらえていましたが、お二人の話をお聞きして昭和以前の結婚のカタチの多くは実は共創結婚だったのではないかと思うようになりました。

「好きで好きでたまらない相手」との情熱的な結婚に憧れることもあるかもしれません。

でも、結婚はゴールではなくその先の長い人生のスタートだと考えると、ゆっくりと時間をかけて日常の中で信頼関係を温めていくというのも幸せですよね。


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この記事を書いた人

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