会社円満は奥さんのおかげ!?社長が知らなかった内助の功とは
最近ある素敵な経営者ご夫婦に出会いました。
内助の功なんて最近では耳にすることもほとんどなくなりましたが、この奥様はまさしく会社でも家でも「内助の功」であり、実は受注が増えたり社員の定着率が上がったり、会社円満の立役者でもあったのです。
中小企業の経営者が良きパートナーと巡り合うことで、自身の人生も会社もより豊かになったというお話はよくお聞きします。
今回ご紹介する社長の場合は、気が付かないうちに奥様の内助の功で売上も社員の定着率もUPできたという事例です。
自分が持っていないものを持っている相手を選んだ
このご夫婦は結婚して20年で、社長は建設会社の2代目でいらっしゃいます。
まだ先代社長のもとで経験を積んでいた時に、お取引先で出会ったのが奥様だったそうです。
奥様は関西のご出身でとても明るく思ったことをはっきりと口にされるタイプですが、社長はどちらかというと寡黙なタイプです。
社長は女性に対しても奥手なところがあったそうですが、奥様は初対面の方でもあっという間に仲良くなってしまうような方だったので、社長もいつの間にか奥様とは打ち解けられていたそうです。
将来的には会社を継がないといけないというお気持ちがあったため、そろそろ結婚相手も探さないといけないというタイミングで、実はご両親の勧めでお見合いもされていたようです。
ただ、社長があまり話し上手ではないため、なかなかうまくいかないことが多かったそうです。
そんな中で、自分と正反対の長所を持つ奥様と出会い「この人と結婚したら家庭も会社もうまくいきそうな気がする」という直感を信じて社長が頑張ってアプローチをされたとお話されていました。
自分にはない長所を持つ奥様がいれば、これから先も自分一人では不安なことも大丈夫だと思えたそうです。
内は奥様、外は社長の役割分担
奥様は社長の性格をよく理解されています。
例えば、社長には直接言わないもののこんなことを気をつけていらっしゃるそうです。
- 社外の人との交流の場では挨拶回りは社長に一人でしてもらう
- 社内では社員の悩み相談や指導はできるだけ奥様が行う
あまりお話が得意でない社長は社外の人との交流の場でも奥様がいると、ついつい奥様に任せてしまうということが多いようで、それをわかっている奥様はあえて「外は社長」と厳しく言っているそうです。
逆に社内では口下手な社長に社員が相談をすると、思ったような答えがもらえなくて不満につながってしまうかもしれないと考えて、相談事は奥様ができるだけ聞くようにしているそうです。
また、社員の定着率を上げるために社員旅行に家族同伴で参加できるようにされたり、女性ならではの目配り気配りが行き届くようになった結果、3年以内の離職は0になったそうです。
奥様がこんな細やかな気配りをされていることを社長は気が付かれていないようですが、実は社内外が円満に運営できているのは奥様の力によるところが大きいのかもしれませんね。
経営者にとっての結婚とは
中小企業の経営者とお仕事をさせていただくと、その奥様、またはご主人がパートナーとして一緒に会社を支えられていることが多くあります。
これは私の主観になってしまう部分もありますが、会社も家庭も円満に運営されているのは正反対のように見えるご夫婦が多いように感じます。
経営者にとっては会社は家庭と同じくらい、時としてはそれ以上に大切な守るべきものだと思います。
そのため、ご自身が持っていない長所を持っていたり、短所を補ってくれたりする相手を強く求めるのではないでしょうか。
中小企業は大企業と違い、限られた人的資源の中で経営を行う必要があります。
そのため、社長自身の強みを何倍にも伸ばしてくれて、弱みは補ってくれるパートナーは欠かすことができない存在になるのかもしれません。
まとめ
実は、私が結婚相談所を始めるきっかけになったのも「中小企業経営者にとって結婚は事業成功の鍵だ」と考えたことでした。
多くの経営者と出会う中で様々なお悩みをお聞きし、その孤独に触れることも多くありました。
家でも会社でも良きパートナーになってくれる相手と巡り合うお手伝いをすることで、経営者が幸せになり、幸せな会社がもっともっと増えると良いと思います。
日本の99%を占める中小企業が幸せになることで日本全体が幸せになる、なんて考えると少しワクワクしますよね。