30代後半からは要注意!?幸せな婚活を阻む３つのバイアス

恋人がほしい、結婚したい！

そんな思いを持って結婚相談所に相談に来られる人は年々増えています。

株式会社IBJが発表した「成婚白書」によると、結婚相談所への登録件数は過去5年で2倍以上になっており、一部の地方では5倍になるところもあるそうです。

幅広い年齢の方が登録をされていますが、成婚しやすい年齢は男女ともに20代から30代前半で、年齢が上がるほど成婚しにくくなる傾向があります。

残念ながら年齢に比例して結婚しにくくなるのが一般的ですが、年齢を重ねるほど恋愛や結婚に動き出すのに時間もエネルギーもかかるようになるのも事実です。

今回は30代後半からの恋人さがし、婚活の際にはぜひ気をつけていただきたい、幸せを阻む3つのバイアスについてお伝えしたいと思います。

正常性バイアス

正常性バイアスとは、不測の事態があった際に「ありえない」という先入観や偏見が働くことで、物事を正常の範囲だと自動的に認識することをいいます。

自分の心を守るために「これくらいは大したことない」「自分は大丈夫」という風に考えて、平静を保とうとするのです。

結婚相談所に来てくださる30代後半の方の中には「20代後半くらいから出会いがなくなっているのは気付いていたけど、まだ大丈夫でしょと思ってたら30代後半になっていた」という方も少なくありません。

• 年々出会いが減ってきているが異性との出会い方が分からなくなってきた
• 気がつけば周りは既婚者ばかりになっている
• 日々の生活の中で家と会社の往復を繰り返している

こういったことが当てはまってくると「ちょっとヤバいかもしれない」と思うようになりますが、それでも「まだ大丈夫」と思い込もうとしてしまうようです。

この正常性バイアスによって行動開始がさらに遅れてしまい「もっと早く行動しておけばよかった」という後悔につながってしまうのです。

後知恵バイアス

後知恵バイアスとは、何か起こった時に「これは予測できた」と後から思い込む心理現象のことを言います。

後知恵バイアスによって本当は予測不可能だった過去の出来事も予測可能だったと錯覚し、後から見ると当然のように感じられるようになるのです。

恋愛や婚活の場面においては、意中の相手とうまくいかなかった時に「最初からうまくいかないと思っていたんだよな」と思うことで、自分の心を守ろうとするといったことが考えられます。

もちろん、うまくいかなかった過去の恋愛やお見合いを振り返って、過度に自分を責めて自身を失ってしまうことは避けないといけません。

ただ、失敗を次に生かすためには冷静に原因を分析することがとても大切です。

最初からうまくいかないのは分かっていたから、今回うまくいかなかったのは思った通りだった。

そんな言い訳を覚えてしまうと、なかなか失敗を糧にすることは難しくなってしまうかもしれません。

ステレオタイプ

ステレオタイプは少しバイアスとは違うのですが、婚活に失敗される方によく見られる傾向のためご紹介したいと思います。

ステレオタイプとは多くの人に浸透している固定観念や思い込みのことをいいます。

婚活の場面で見られるステレオタイプは、こんな感じです。

• 過去にうまくいかなかった恋愛はA型の人とが多かったので、A型の人はNG
• 〇〇県出身の人は気性が荒いから会いたくない
• インテリ風のメガネをかけているから冷たそうで嫌だ

もちろん、もしご自身が引く手あまたで断っても次から次にお見合いをしたいという異性が現れるという状況でしたら話は別です。

もしそうでないなら、ステレオタイプのせいでご自身のチャンスを潰してしまっている可能性も考えてみた方が良いかもしれません。

まとめ

人間の心理機能はとても優れモノで、できるだけ楽にいられるように心を守ってくれるようになっています。

ただ、そのせいで自分の行動を客観視できなくなってしまったり、一歩を踏み出す勇気が阻まれてしまうということもあるかもしれません。

30代後半になって結婚相談所に来てくださる方は、そんな自分に気がついて誰か第三者に客観的なアドバイスをしてほしい、背中を押してほしいと言われることが多くあります。

自分は大丈夫かな？と不安に思った方は、ご友人やご家族、結婚相談所など第三者に相談をしてみていただくと、ご自身が気がついていなかった「バイアス」が見えてくるかもしれません。