年収を上回る判断基準とは?高年収女性が葛藤の末に出した幸せの決断
婚活をされている女性にとって、お相手の年収というのは一つの大きな判断基準になります。
とにかく年収が高ければ高いほど良い、と明確な割り切った考え方をされる女性も少なからずいらっしゃるかもしれません。
ただ、多くの場合はご自身の年齢やこれまで築いてきたキャリアを考慮して、現実的なラインを見つけていかれることかと思います。
今回は平均年収の倍以上を稼がれている34歳バツイチ女性の婚活事例をもとに、結婚の判断基準を年収とすることの是非を考えてみましょう。
年収と成婚のしやすさの関係
日本人の平均年収は約450万円と言われており、女性だけでみると約315万円という数値になっています。
当然かもしれませんが、結婚相談所を利用される女性には男性に求める条件として「年収」を挙げられる方が多くいらっしゃいます。
IBJが公表しているデータを見ると、年収600万円以上の男性が最も成婚しやすいという結果も出ており、多くの女性が平均年収以上の男性との出会いを求めていることが分かります。
男性の場合は年収が上がるほど成婚しやすくなりますが、年収に比例して女性に求める条件が「若さ」になるということも特徴的です。
では、女性の年収と成婚しやすさはどうかと言うと、残念ながら明確なデータが現時点では公表されていないという実情があります。
ただ、女性の場合は年収を公開するかしないかを選択できるのですが、公開されている方の方が成婚率が高いということから、女性にも一定の年収を求める男性が増えていると推測されます。
結婚後も共働きを理想とする男性が多く、プロフィールに家事能力をPRされている男性も増えてきているように感じます。
年収660万円女性の婚活市場価値
高年収の女性のうち、自分の年収と同じくらいかそれ以上を求める方は多い印象です。
この女性の場合も、婚活開始当初はご自身の年収である660万円以上の男性を探していらっしゃいました。
34歳バツイチではいらっしゃいましたが、見た目にも気を遣われていてコミュニケーション能力も高かったこともあり、プロフィール公開をされて間もなく複数名からお申し込みがありました。
お申し込み自体はあったものの、年収300万円代の男性からのお申し込みも多く、希望とする年収の男性だと20歳以上年上だったりと、なかなか苦戦をされていました。
自分より年収が低い男性だと男性側が気が引けてしまうのではないかと考えていた彼女ですが、蓋を開けてみると自分よりも年収が高いということを気にされない男性も多かったのです。
高年収であることをマイナスになるのではないかと不安に思い、年収を公開したくないと言われる女性もいらっしゃいます。
ただ、この女性の事例からも分かるように年収が平均と比較して高いということは決してマイナスではないのです。
むしろ、しっかりとキャリアを築いてこられたことをプラスと捉えられる男性のほうが圧倒的に多いのが現状です。
お相手の男性に年収を求める意味
この女性がプレ交際(真剣交際となるお一人を見極めるための仮交際)に至ったのはお二人の男性でした。
一人は年収720万円の営業職の男性で、もう一人は年収は420万円ですが出身大学が同じだったことでご縁があった介護職の男性でした。
営業職の男性はもともと希望していた年収条件をクリアされていることと、女性自身も営業職だったため仕事内容についてもお互いに理解できそうな点が良いと言われていました。
その反面、お相手が非常に多忙だったため必然的に家事負担は自分になるのではないかという不安と、男性が結婚後もお互いを高め合えるような関係性を理想としていたことに少し窮屈さを感じると話されていました。
一方で年収条件は満たせないものの、介護職の男性の場合は日頃から人をケアするお仕事をされていたこともあり、とても優しい性格で、結婚すると家事や育児も率先してやってくれそうな印象を持てたということが好評価のポイントでした。
お二人の間でしばらく悩まれていたのですが、最終的に真剣交際に至ったのは、実は年収条件を満たさない介護職の男性だったのです。
そもそも年収にこだわっていた理由は、「年収が高い男性の方が自分が仕事を辞めたいと思った時に選択肢を増やせると思ったから」だそうです。
ただ、今の仕事を辞めたとしても「働かない」という選択をすることはないだろうと考えると、お相手にそこまでの高年収を求める必要はないのではないかと思い直したそうです。
最終的な判断基準は「居心地の良さ」だったそうで、ご自身のキャリアを築いていく上でも支え合える関係になると感じたことが決め手になったようです。
まとめ
女性にとって結婚は自分のキャリアを大きく変える可能性がある決断となります。
仮に今すぐにでも仕事を辞めて結婚したいと考えるなら、生活水準を最低限に保つためにはお相手の年収が自分以上であることは必要になるかもしれません。
ただ、結婚しても仕事を続けていくと考えているのであれば、年収よりも自分のキャリアを築く上でメリットとなる何かを与えてくれる人を選ぶほうが相対的にプラスになることもあるのです。
せっかくこれまで築いてきたキャリアがあるからこそ、それを軸に結婚を考えるということも大切ですね。