「わたしブランド」勘違いしてませんか!?36歳女性の婚活失敗談
結婚相談所には日々さまざまな方がご相談に来られます。
トントン拍子で結婚されて退会される方もいれば、なかなか苦戦される方もいるのが現実です。
婚活に苦戦される理由は人それぞれですが「せっかく婚活をするのだから、条件の良い方に出会いたい!!」と思い、理想と現実のギャップに苦しむ方もいらっしゃるようです。
今回ご紹介するのは、大きくなりすぎた「わたしブランド」が邪魔をしてせっかくのご縁も逃してしまい、幸せを掴みそこねた36歳の女性のお話です。
彼女の婚活を邪魔した「わたしブランド」はどうしてそんなに大きくなってしまったのでしょうか。
職場で無駄にチヤホヤされてきた
地元の建設会社の営業職として同じ会社に13年勤務をしていた彼女は、職場ではまるで女帝のような立場だったそうです。
長年勤めている彼女には社長も一目置いているところがあり、そのせいもあって周りの同僚や後輩は彼女にかなり忖度をするようになっていました。
例えば、彼女が髪を切ると社長がすかさず「お、雰囲気変わったな」と声をかけるので、周りの社員もつられて一言褒めるというようなことが日常茶飯事だったようです。
お洒落にも気を使っていて、キャリアウーマンという雰囲気の彼女は見た目を褒められることもあり、仕事でも「すごいですね」「さすがです」と言われるのが当たり前になってました。
職場の若い女性社員よりも、自分のほうが男性社員からチヤホヤされているように感じていたため、婚活市場でも年下の女性に負けるわけがないと思っていたようですね。
20代、30代前半の女性も多く活動をされている婚活市場において職場と同じように「わたしブランド」を基準にお相手探しをし続けた末、「どうして自分が選ばれないのか」「見る目がない男が多すぎる」と嘆く結果になってしまいました。
職場でチヤホヤされているから外でも同じようなポジションでいけるだろうと勘違いをしてしまうと、痛い目を見ることもあるのかもしれません。
母親が一番の味方でいてくれる
この女性について印象的だったのは、お相手選びからお見合いに着ていく服まで、すべてお母様に相談をされていたことです。
とても仲の良い親子で、休日もよく一緒にショッピングに行くというお話をされていました。
仲良し親子であることはとても良いことなのですが、身近に絶対に自分の味方をしてくれる母親がいると、仮にお見合い相手からのお断り理由が正論であっても「相手がおかしい」という発想になりがちです。
「◯◯ちゃんは一生懸命働いてきたんだから、せめて自分より年収が高い人を選ばないとね」
「〇〇ちゃんは鼻が高いから生まれてくる子のことを考えると鼻が高い人じゃないと」
などと注文をつけられているうちに、彼女の中にある「わたしブランド」はどんどん肥大化していったのです。
婚活がうまくいかなくなるほど、自分の味方をしてくれる「誰か」の意見を聞きたくなるものですが、時には愛のある鞭でお尻を叩いてくれる相手も必要かもしれません。
フラれた経験がない
彼女の過去の恋愛についてお話をお聞きしたことがあったのですが、その時にこれまでフラれた経験がないとおっしゃっていました。
基本的に自分からお断りをするか、別れを切り出してきた彼女は自分がフラれる側になるなんて思いもしなかったようです。
常に自分が「選ぶ側」だと思ってきた人生の中で、「選ばれる側」になることは我慢できなかったのかもしれません。
もしも、婚活している中で「あれ?なにかおかしいな」「なんでだろう」と思う瞬間があったときは自分を客観視してもらうことが大切です。
- 自分で自分を見つめ直す
- 友人に忌憚なき意見をもらう
- カウンセラーなど第三者に相談する
いろんな方法がありますが、一度きりの人生ですから守るプライドと捨てるプライドを履き違えないようにするといい方向へ進みやすい傾向にあります。
まとめ
この彼女がどうなったかと言うと、結果としてはまだ独身のまま人生を謳歌されています。婚活はお休み中ですが、恋人さがしは継続中とのことです。
プライドという言葉にも似た「わたしブランド」ですが、周りからの見え方や期待を踏まえて作り上げた自分像だとすると、これまで頑張ってきたという思いが強いほど大きくなりがちなのかもしれません。
お相手あってこその婚活ではあるため、これまでのわたしブランドも大切にしながら、新しいわたしブランドと出会えるのを楽しみにしてみるのも良いかもしれませんね。