時間は有限!トラウマ恋愛から立ち直る幸せな結婚の見つけ方

恋愛で傷ついてなかなか立ち直れないという経験をしたことがあるという方は多いのではないでしょうか。
結婚相談所に来てくださる方の中には少なからずそういった経験を抱え、長い間恋愛や結婚に対してなかなか前向きになれなかったというお話をされる方がいます。
本気で大好きだったからこそなかなかその人を忘れられず、お別れするに至った理由を考えてしまい気が付かないうちに自分で自分を傷つけてしまうということもあるかもしれません。
なぜうまくいかなかったのかが分からず「どうして」と考え続けると、仮にその恋愛の中で相手がいくら自分のことを褒めてくれていたとしても、何気ない会話の中で相手に「否定された」「嫌われた」と感じた言葉ばかりを強調して思い出してしまうものです。
今回は28歳でそれまで結婚を意識して3年付き合った彼氏にフラれてしまってから「仕事しかない」と一生懸命キャリアを積んできた33歳の女性のお話です。
最初は乗り気ではなかった婚活を通じてもう一度結婚を意識して恋愛をしたいと思えるお相手と出会った彼女は、なぜご本人曰くの「トラウマ恋愛」から立ち直ることができたのでしょう。
過去の自分は最大限褒めたうえで自分をアップデートする
彼女は最初に相談に来たとき「もう恋愛も結婚も正直いいやって気持ちもあるんですが、友達に勧められたから来たんです」と言っていました。
なぜ恋愛も結婚ももういいやと思うのか、そこから過去の経験をゆっくりと話しをしてもらううちに彼女から出てきたのは「あんなに頑張ったのに結婚してもらえなかったから、あんな辛い想いはもうしたくない」という本音でした。
大好きな人がいてその人に好かれたいと一生懸命頑張ったのに報われなかったとすると、とても辛いですよね。
次は頑張らないでいい恋愛をしたら良いとアドバイスする友人もいたそうですが、恋愛だけでなく人間関係において頑張らないで良い関係というのは実はなかなか難しいものです。
ただ、いつまでも「過去の頑張った自分」「報われなかった可愛そうな自分」に囚われて、同じことを繰り返すことをこわがっているのは間違いなく人生の時間の無駄遣いです。
大切なことはいつまでも過去の自分の目線で物事を捉えるのではなく、今という時間軸の中で自分や物事を見直すということです。
28歳の自分にとっては頑張っていたと思っていたことも、33歳の今となっては当たり前にできるようになっていることもあるかもしれません。
もっと言うと自分が立ち止まっている間も時間は嫌でも流れているので、その中で世の中の価値観も変わっている可能性があるのです。
例えば過去の恋人に好かれようと頑張っていたことが「完璧な家事」だったとしたら、家事に対する男性の価値観も5年前と今とでは大きく異なっているはずです。
ネガティブ感情は最大の共感手段
人の感情には嬉しい、楽しいといったポジティブな側面と、悲しい、辛いといったネガティブな側面がありますよね。
例えばお見合いやデートではポジティブな感情を共有して、思い出を積み重ねていくことが大切です。
ただ、将来を見据えて真剣な交際を進めていく段階では実はネガティブな感情の共有というのも、二人の仲を深める手段になるのです。
特に過去の恋愛で傷ついた経験がある者同士だと痛みを分かり合えることで、これまで以上に相手を理解できて自分も理解してもらえたという実感につながることがあります。
彼女の場合は巡り合った男性がたまたま離婚歴のある方で、彼もなかなか前に進めず立ち止まっていた時間があったということから急速に関係性が進展していきました。
あんなにも自分を苦しめていた過去の記憶や感情が、結果的に新しい幸せに向けて背中を押してくれるなんていうこともあるのです。
つらい記憶は忘れようとするのではなく吐き出して昇華させる
辛かった記憶、悲しい思い出を忘れよう忘れようと頑張ってしまうと、反対にその記憶や思い出に縛られてしまうということがあります。
今回の彼女の場合も、思い出したくないから目の前の仕事に没頭してきたと言われていましたが、そこに「思い出したくないから」という感情がつきまとうことで逆に自分を追い込んでいたのかもしれません。
もし失恋の経験から立ち直れず前に進めずにいるのであれば、まずはその気持を思いっきり吐き出してしまえばいいのです。
無理に押し込めようとして長引かせてしまうよりも、話を聞いてくれる人を見つけてとことん付き合ってもらってください。
その先に必ず前向きな一歩があるはずです。